ソーシャル・スキル

うつ病(うつびょう)の治療(ちりょう)としては、従来(じゅうらい)の電気(でんき)けいれん療法(りょうほう)や近年(きんねん)その効果(こうか)が認め(みとめ)られつつある薬物(やくぶつ)療法(りょうほう)が主な(おもな)ものですが、そのほか、抑うつ(よくうつ)気分(きぶん)の背景(はいけい)にある認知(にんち)のゆがみを自覚(じかく)し、合理的(ごうりてき)な認知(にんち)を形成(けいせい)する、認知(にんち)行動(こうどう)療法(りょうほう)などがあります。また、最近(さいきん)、イギリスの小中学校(しょうちゅうがっこう)などで重視(じゅうし)されているものとして、社会(しゃかい)技能(ぎのう)またはソーシャル・スキルの育成(いくせい)があります。ソーシャル・スキルとは、社会(しゃかい)のなかでごく普通(ふつう)に他人(たにん)と交わり(まじわり)、生活(せいかつ)していくのに必要(ひつよう)な能力(のうりょく)のことです。心理(しんり)社会的(しゃかいてき)能力(のうりょく)、ライフスキル、あるいは「生きる(いきる)力(ちから)」といわれることもあります。国際連合(こくさいれんごう)の専門(せんもん)機関(きかん)のひとつである、WHO(世界(せかい)保健(ほけん)機関(きかん))では、社会(しゃかい)技能(ぎのう)を「日常(にちじょう)生活(せいかつ)のなかで出会う(であう)さまざまな問題(もんだい)や課題(かだい)に、自分(じぶん)で、創造的(そうぞうてき)でしかも効果(こうか)ある対処(たいしょ)のできる能力(のうりょく)」と定義(ていぎ)しています。イギリスでは、PDHE(人格的(じんかくてき)、社会的(しゃかいてき)健康(けんこう)教育(きょういく))と称(しょう)される教科(きょうか)を設定(せってい)し、このような能力(のうりょく)の育成(いくせい)を図っ(はかっ)ています。社会(しゃかい)技能(ぎのう)には次のよう(つぎのよう)な能力(のうりょく)が含ま(ふくま)れます:意思(いし)決定(けってい)問題(もんだい)解決(かいけつ)能力(のうりょく)創造力(そうぞうりょく)豊か(ゆたか)な思考(しこう)クリティカルに考え(かんがえ)ていく力(ちから)効果的(こうかてき)なコミュニケーション対人(たいじん)関係(かんけい)スキル - 自己(じこ)開示(かいじ)、質問(しつもん)する能力(のうりょく)、聴く(きく)こと自己(じこ)意識(いしき)共感(きょうかん)性(せい)情動(じょうどう)への対処(たいしょ)ストレスへの対処(たいしょ)これらの能力(のうりょく)が発揮(はっき)された結果(けっか)、以下(いか)の能力(のうりょく)が可能(かのう)となります:（1）その場(そのば)の雰囲気(ふんいき)が分かる(わかる)。（2）自分(じぶん)の発(はっ)した言動(げんどう)を相手(あいて)がどのように受け取る(うけとる)か想像(そうぞう)出来る(できる)。（3）自分(じぶん)の考え(かんがえ)を、上手(じょうず)に相手(あいて)に伝える(つたえる)事(こと)が出来る(できる)。あいしてる・・・
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